Featured image of post 海外パーク旅行時のクレジットカード外貨決済手数料について

海外パーク旅行時のクレジットカード外貨決済手数料について

⚠️ 2023/09/17 時点の情報です

海外パーク旅行時にクレジットカードを利用する際に気になるポイントは,保険と手数料です. 保険については以下の記事で紹介しました.

この記事では海外利用手数料(外貨決済手数料)について解説し,おすすめのクレジットカードを紹介します.

海外利用手数料の仕組み

海外でクレジットカードを利用した際,どのように手数料が計算されるかについて説明します. 海外でクレジットカードを使うときにかかる手数料は,二つの要素からなります. 一つは Visa や Mastercard などの国際ブランドが決める「国際ブランド基準レート」です. もう一つは,三井住友カードやエポスカードなどのカード会社が定める「海外事務手数料」です.

1
使った外貨額 x 国際ブランド基準レート x 海外事務手数料(%) = 支払い手数料

例)
100 ドルの買い物を事務手数料 2.0% の Visa のカードで買い物をしました.
Visa の基準レートは 1 ドル = 140 円だったとすると海外利用手数料いくらでしょうか.
答え:280 円

1
2
3
4
100 ドル (使った額) x 140 円/ドル(Visa 基準レート) x 2.0% (事務手数料%) = 280 円

トータルの支払額
100 * 140 * 1.02 = 14,280 円

上記計算から分かる通り,国際ブランド基準レートができるだけ為替レートに近く,またカード会社が設定した海外事務手数料ができるだけ安いクレジットカードで決済をすれば手数料を抑えることができます.
この国際ブランド基準レートですが多くの場合実際の為替レートより高い場合の方が多いです. これは Visa や Mastercard 側に入る手数料が乗っているためです. ただしブランドによって大きく差が出る部分ではありません. それよりもカード会社の海外事務手数料に注目してクレジットカードを選択したほうが良いです.

国際ブランドの基準レートは以下より確認することができます.

なお,アメリカンエクスプレスは為替レートを公表していません. そのため,支払いをして利用明細を確認するまでレートを知るすべはありません.

各クレジットカードの事務手数料

いくつかのクレジットカードの海外事務手数料をリストにしてみました. JCB が比較的低めに設定されていますが,JCB は利用できる場所が限られてしまいます. ただしディズニーパーク内に関しては使えるところが多いようです.
また表から分かる通りプリペイドカードは手数料が高く設定されているケースがほとんどです.

VisaMastercardJCBAmericanExpress
三井住友2.20%2.20%--
楽天1.63%1.63%1.60%2.00%
イオン1.60%1.60%1.60%-
セゾン2.20%2.20%2.15%2.00%
エポス1.63%---
JCB プロパー--1.60%-
Amex プロパー---2.00%
IDARE0%---
MIXI M3.0% (0%)---
Kyash3.0%---
B/434.5%---
au PAY-4%--

決済用おすすめクレジットカード

海外利用手数料を抑えるためにおすすめのクレジットカードを紹介します.

Revolut / WISE

Revolut や WISE は先に外貨に両替しておき,両替した外貨で決済するタイプのクレジットカードです. ドルで決済をするなら先にドルに両替しておきます. 現地決済での決済となるため,海外利用手数料のことを考えなくても良くなります.

Revolut と WISE の比較表は以下の通り.
Revolut は人民元には両替できませんが,WISE はできるため上海ディズニーランドのことを考えると WISE の方が良さそう. ただし WISE は ApplePay/GooglePay に対応していないため物理カードが必須ですが発行手数料がかかります. Revolut は ApplePay/GooglePay に対応しているのでアカウント作ったその日から外貨決済することができます.

RevolutWISE
対応通貨数23 種類以上50 種類以上
両替手数料週末手数料あり週末手数料なし
入金方法デビットカード・銀行口座デビットカード・銀行口座
物理カード発行手数料0 円1,200 円
ApplyPayox
GooglePayox

Sony Bank WALLET

Sony Bank WALLET も Revolut や WISE のように外貨口座を Sony 銀行に開設することでその通貨で決済することができるカードです. こちらは物理的な口座となるので気軽さは Revolut や WISE の方が上かと思います. Sony Bank WALLET はショッピング保険がついている点が Revolut と比べた時のメリットです.

三井住友カード プラチナプリファード / アメックスプラチナ

次にオススメなのが海外決済時にプラスでポイントがつくクレジットカードです. プラチナプリファード・アメックスプラチナどちらとも外貨利用額に対して 3% 分のポイントが付与されます.

1000 ドルの買い物をした時の例.

1
2
3
4
5
手数料
1000 x 140 x 2% = 2800

付与ポイント
1000 x 140 x 3% = 4200

デメリットとしてはどちらのカードも年会費有料カードです. 三井住友カード プラチナプリファードは 33,000 円,アメックスプラチナは 165,000 円です. 外貨決済のためだけの発行だと元を取るのはかなり難しいと思います.

IDARE

最後に紹介するのは IDARE です. 基本的には積み立てアプリですが,プリペイドカードを発行することができ,なぜか外貨決済手数料が無料です. ヘルプセンターにも無料である点が記載されていますが,変更の可能性もあるとのことなので最後に紹介しました.

IDARE は ApplePay/GooglePay どちらも対応しておらず,物理カード発行手数料がかかる点に注意してください.

Link: https://idare.zendesk.com/hc/ja/articles/17432885083673

クレジットカードを海外利用する際の手数料の注意点

カードを使った日とレート換算日は異なる点に注意してください. 外貨→日本円の両替はカードを使った日ではなく,決済データがカードの決済処理センターに届いた日に行われます. データがセンターに届くまでには数日かかることが多いため,利用後すぐに請求額を確認することはできません.

まとめ

外貨決済手数料に着目して手数料の仕組みやオススメクレジットカードを紹介しました. 筆者の場合は JCB ザ・クラス修行中なので何も考えず JCB プラチナで決済しています 🙄

Built with Hugo
Theme Stack designed by Jimmy